パソコン作業でモニター画面を見続けていると、どんどん目が疲れてきてショボショボするようになります。仕事や作業の後半になるほど、キツくなりますよね。
この原因は単純にブルーライトのせいでだったりしますが、意外にもモニター画面とデスク上との明暗差も影響していたりします。地味に目に負担がかかるんですよね。
こうした明暗差を埋め、目の疲れを抑えてくれるのがモニターライトです。この記事では、モニターライトの効果やメリット・デメリット、おすすめの製品について解説します。
- モニターライトの効果
- モニターライトを使うメリット・デメリット
- おすすめするモニターライト
モニターライトがもたらす効果

モニターライト(別名スクリーンバーライト)は、モニターの上に取り付けて使う照明器具。そのため、光による以下の2点の効果をもたらしてくれます。
- デスク上が明るくなる:モニターライトの光によって、デスク上が明るくなる
- デスクの雰囲気を変えられる:色温度や明かりの強さの調整で雰囲気作りができる
特に、デスク上を明るくできるのが一番の効果になります。
デスク上が明るくなることで、モニター画面との明暗差が縮まるため、目の疲れが軽減されるからですね。実際、モニターライトを導入してから8時間の作業でも目がショボショボにくくなったのを僕は感じています。

やましん
モニター画面とデスク上の明るさに差があると、目に負担をかけてしまいます。例えると、暗い部屋でテレビを見ているようなものですので。
モニターライトを使うメリット
もたらす効果について紹介したところで、こうした効果がどんなメリットにつながるのかを見ていきましょう。
それぞれ説明していきます。
パソコン作業での目の疲れを軽減できる

「モニターライトがもたらす効果」でも説明しましたが、モニターとデスク上の明暗差をモニターライトの光で埋められるため、目が疲れにくくなります。
部屋の電気が明ければ問題ないのですが、たいていの家はモニターとの明暗差を埋めるほどの光量が無いんですよね。そのため、暗い部屋でモニターを見るほどではないものの、ジワジワと目に負担がかかってきます。
そこでモニターライトで照らすことで光を補完でき、目の負担を抑えられます。たいした光ではないものの、この光が目をショボショボさせないために重要だったりしますね。

やましん
パソコン作業に関わらず、デスクで本を読んだりノートを書いたりする際も、目を疲れにくくしてくれますよ。
少し暗い時も気軽に照らせる
モニターライトを使うことで、「太陽が隠れてしまったり天気が良くない時など薄暗い、だけど部屋の電気を使うほどでもない」という時に、気兼ねなくデスクを照らせます。


昼間から部屋の電気を使うのは、家の周りを歩く人の目が気になったり、部屋全体を明るくしてしまうといった大掛かりな部分があるので気が引けるところ。
でもモニターライトであればデスク上のみに絞って照らせるため、何も気にすることなく使えるのがありがたいですね。

やましん
しかも、デスクから立ち上がらずに、モニターライトに手を伸ばすだけで照らせるのも魅力的ですね。
気分に合わせて雰囲気作りができる

光の色温度を調節することで、その時の気分に合わせてデスクの雰囲気を作ることができます。具体的には以下のとおり。
- 作業したい時:光を寒色にして作業に集中できるようにする
- 寝る前に動画を見たい時:光を暖色にして、リラックスした状態になるようにする
僕の場合、寝る前に光を暖色にして部屋の明かりを最低にすることで、かなり落ち着ける環境を作ったりしますね。
また、モニターライトによっては光の色自体を変えられるものもあるため、ゲーミングであったりデスクガジェットに即した雰囲気を作ることも可能です。
省スペースに設置ができる

モニターの上にクリップで固定する設置方式なため、デスク上のスペースを必要としません。モニターが設置できていれば問題なくモニターライトを設置できます。
デスクライトや卓上ライトの場合、小型であってもデスク上に置くことに変わりはないため、どうしてもスペースを確保する必要があります。
そう考えるとスペースがいらないのはかなり魅力的。モニターライトのサイズ感についても、モニターの幅から前後に少しはみ出るくらいなので、空中のスペースについても考える必要はないですね。
モニターライトを設置することによるデメリット
反対にモニターライトを設置することで、以下のようなデメリットも発生します。
WEBカメラを設置づらくなる

モニターライトはその名のとおりモニターの上に設置して使うため、同じくモニターの上に設置するWEBカメラと相性が悪いです。
WEBカメラがモニターライトのバーに干渉して設置できなかったり、バーがカメラの前に来てしまって自分の顔を映せなかったりするんですよね。
モニターライトの形状によっては噛み合うこともあるにはあるのですが、基本的には干渉すると思った方が良いでしょう。
ただ、モニター上での設置が難しいだけで、WEBカメラの設置自体は1/4ネジのアームやWEBカメラスタンドを使うことでできますよ。


給電のためにUSBポートが必要

電気で動くガジェットでは当たり前ですが、給電のためにUSBポートが必要になります。
USBポートが空いていれば良いのですが、足りない場合はUSBハブやドッキングステーションを設置してUSBポートを増やさなければいけません。
ただ、あくまで給電のために接続するものなので必ずしもパソコンに接続する必要はありません。モバイルバッテリーであったり、コンセントがあればUSB充電器からでも給電できます。


モニターライトが役立つシーン
モニターライトについて紹介してきましたが、実際にどんなシーンだと効果を発揮できるかについて気になるところ。
そこで、モニターライトが特に効果を発揮できる以下の3つのシーンについて紹介します。
- 曇りや雨などの薄暗い日中の作業
- 寝る前の動画鑑賞やネットサーフィン
- 本やノートなど紙類の読み書きするとき
曇りや雨などの薄暗い日中の作業
曇りや雨の時など、日中が薄暗い時はモニターライトが活躍します。デスク上の明るさを補完してくれるため、モニターが見やすくなるんですよね。


「モニターライトを使うメリット」でも挙げましたが、日中は明かりが欲しいものの、部屋の電気をつけるのは気が引けます。
モニターライトであればデスク上のみを照らしてくれるため、部屋全体を照らすシーリングライトとは違い、気軽に電源をオンにできるが強み。

やましん
このシーンでの作業は、いつの間にか目に負担をかけてしまったりするので、個人的にモニターライトは必須ですね。
寝る前の動画鑑賞やネットサーフィン

寝る前に心を落ち着かせて動画やネットサーフィンをしたい時には、モニターライトの色温度設定が役に立ちます。
明かりを暖色にすることで、デスクをリラックスできる環境に切り替えられるんですよね。
特に、部屋の明かりを暗めにすると、気分がかなり落ち着きますね。眠気を誘うような雰囲気になるので、眠りにつきやすくなります。
本やノートなど紙類の読み書きするとき

モニターライトを使えば手元を照らしてくれるため、本やノートの文字が見やすくなり、読書やメモなどが捗ります。
手元は結構暗くなりがちで、部屋の電気をつけていても明るさが足りなかったりします。デスクが部屋の端っこであったり、自分が影になるような場所にあるとなおさら。
そのため、部屋の明かりでは照らしきれない手元を明るくできるモニターライトは、本やメモの読み書きをする際に救世主となってくれます。

やましん
めっちゃ明るくなるわけではないですが、文字の読み書きの際は目が疲れにくくなるのでありがたいですね。
モニターライトをおすすめできる方・できない方
ここまででモニターライトについて紹介しましたが、「じゃあどんな方におすすめなの?」と気になるところ。結論以下のとおりになります。
- デスク周辺が暗いと感じている方
- 長時間パソコン作業をする方
- 仕事とプライベート両方で同じパソコンを使う方
- ノートパソコン単体で作業する方
- 部屋がかなり明るい方
長時間パソコンで作業する方はとにかく使った方が良いです。ちょっとしたモニターとの明暗差によって目の疲れが日々蓄積していくことになるので。
ただ、ノートパソコン単体で作業する方はあまりおすすめできない状態。モニターライトはモニターに設置することを前提としているので、ノートパソコンの画面には取り付けできないからですね。

やましん
いちおうノートパソコン用もありますが、重さで画面に負担をかけたり、そもそも種類が少ないんですよね。好みのものがあれば問題はありませんが。
おすすめのモニターライト
モニターライトを実際に使ってみたいとなった時に、どんなものを選べば良いかわからないものです。そこで、パターンごとでおすすめなモニターライトを紹介します。
低価格のものが欲しい方
「まずは使ってみたい」「最低限のもので十分」などの理由で低価格のモニターライトが欲しい方は「Quntis モニターライト Basic」がおすすめです。
明るさや色温度の調整、環境に応じた自動調光などモニターライトの基本機能がすべて詰まっています。目の疲れを軽減するという目的であれば十分ですね。
また、僕は過去のこのモニターライトを使っていましたが、安っぽかったり、作りが悪くて突然使えなくなったとかもありませんでした。安くて品質が良い製品ですね、普通におすすめです。

手元で操作できるものが欲しい方
モニターライトは本体に直接ボタン類が付いているものが多く、手を伸ばせば電源オンや調整はできるものの、毎回手を伸ばすのすら面倒な方もいるでしょう。
そんな方には手元で操作できるリモコン付きの「Quntis モニターライト Plus」がおすすめ。Basicよりも多少価格は上がりますが、他のリモコン付きよりも格段に安いのが魅力的。

やましん
他のだと1万円越えは当たりまえ、中には2万円に届くものまでありますからね。
リモコンは電池式なので、ちょこちょこ充電する必要もなし。バッテリーだと定期的に充電しないと気になる方も一定数いると思うので、ありがたいです。

また、価格は上がりますがモニターの後ろも照らしたい、かっこいいものが欲しいという方は「BenQ ScreenBar Halo」もおすすめです。僕が愛用しているモニターの1つですね。


近づいたら自動で点灯するものが欲しい方
いちいち電源をつけずに近づいたり座っただけで点灯をさせたいというワガママな方もいるかと思います。毎回電源をつけるのは実際面倒ですからね。
こうしたワガママを実現してくれるのが「BenQ ScreenBar Pro」。イスに座ることで、自動でライトを点灯してくれます。

単に近づくのではなく、「近づいて座る動作」することで点灯するんですよね。しゃがんだりすると誤動作することはありますが、基本的に作業しない間に誤動作することはないですね。便利です。
価格は高めですが、ここまでの自動点灯機能をもったモニターライトはないですね。というか他に自動点灯のある製品はないですね。電源ボタンを押さなくとも、手をかざさなければいけないものがほとんどです。

どれにも該当しない方
ここまで紹介したものでピンとこない、自分で探したいという方はAmazonで探すのがおすすめ。
いろんなモニターライトがあるので、自分に合った機能や見た目のものを探してみてください。以下のリンクから検索結果ページへ移動できます。
モニターライトに関するFAQ
- 湾曲モニターに取り付けできますか?
湾曲モニターへの取り付けに対応しているものとしていないものがあります。モニターライトのクリップの形状次第ですが、商品ページにて対応しているかの確認をするのが確実です。
- ノートパソコンに直接取り付けできるものはありますか?
あります。ただし、薄いノートパソコンの画面でモニターライトを支えることになるため、画面への負担や安定性が怪しいところです。
- デスクライトとの違いはありますか?
デスクライトとの主な違いは以下のとおりです。
モニターライト デスクライト 設置場所 モニター上 デスク上 照射方向 デスク上のみ デスク上〜デスク周辺まで 電源 USB充電 USB充電orAC電源 明るさ・色温度調整 たいていのモデルにあり 一定以上のモデルにあり 価格 モデルによる デスクを明るくするという目的は同じですが、使い勝手がかなり異なります。自分に合う方を選びましょう。
さいごに:モニターライトで目の疲れを減らそう
正直、モニターライトは必須の周辺機器というわけではなく、「あれば快適になる」くらいものです。
しかし、1度使ってみればモニターライトを使わない生活には戻れません。明らかに作業後でも目がショボショボする頻度が減りますし、目の疲れ自体も以前よりだいぶ少なくなるので。
もちろん向き不向きはありますが、ぜひ一度モニターライトを使ってみるのがおすすめです。